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太陽光の電気主任技術者、地域間で需給ギャップ、Leaf Ringが集計

2021/11/11 20:11
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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太陽光発電所の電気主任技術者の「求人」の地域別の比率
太陽光発電所の電気主任技術者の「求人」の地域別の比率
2020年1月1日〜2021年9月30日に新規登録した求人を集計(出所:Leaf Ring)
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太陽光発電所の電気主任技術者の「求職」の地域別の比率
太陽光発電所の電気主任技術者の「求職」の地域別の比率
2020年1月1日〜2021年9月30日に新規登録した求職者を集計(出所:Leaf Ring)
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 再生可能エネルギー事業者向けに人材紹介サービスを提供しているLeaf Ring(東京都港区)は、太陽光発電所の電気主任技術者の求人と求職の状況に関する集計データを公表した。

 それによると、求人の多い地域には求職者が十分でなく、一方、求職者が多い地域には求人がそれほど多くないというギャップがあることがわかった。

 2020年1月1日~2021年9月30日に新規に登録された求人の占める割合が37%と最も多い「北海道・東北」地域では、求職者全体の12%しか該当しない。一方で、求職者の割合が26%と最も多い「関東」は、求人全体に占める割合が17%にとどまる。

 固定価格買取制度(FIT)によって、高圧や特別高圧送電線に連系する太陽光発電所が急増し、電気設備の保安を担う電気主任技術者のニーズが高まっており、人材不足が指摘されているが、地域によるミスマッチがあることも物語っている。

 逆に言うと、太陽光発電所の増加によって、北海道や東北地方に新規の雇用を生んでいることを示している。

 経済産業省は、将来、予想される電気主任技術者の深刻な不足に備え、「実務経験の年数」を代替する講習を受講による資格取得までの期間を短縮したり、太陽光発電所の点検を「スマート化」することを検討している(関連ニュース)。

 ただし、こうした規制面の成果が表れるのは少し先になりそうで、Leaf Ringのような再エネ事業を主体にした人材紹介サービスのニーズも高まっている。

 例えば、同社では、自社の人材紹介サービスに登録済みの5000人以上のうち、約3割が電気主任技術者の有資格者で、幅広い年齢の求職者や全国に転勤可能な求職者などを有する特徴を生かし、求人の多さに対して求職が少ないというギャップの大きい代表的な地域である北海道・東北でも、ピンポイントなニーズに合わせて紹介した実績もあるとしている。

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