浜田(大阪府高槻市)は、廃棄した太陽光パネルを使った展示用テーブルをイベントに提供した。イベント終了後は、本社で活用する予定という。
10月28日~11月10日に都内で開催された渋谷スクランブルスクエア開業2周年記念イベント「SHIBUYA SCRAMBLE SQUARE 2nd Anniversary」内の「EARTH MALL with SHIBUYA SCRAMBLE SQUARE」において、展示用テーブルとして同社の廃棄太陽光パネルを提供した。11月16日に発表した。
この催しは、「LOVE is SUSTAINABLE.(ラブ イズ サステナブル)」をテーマに、地産地消や環境問題に目を向けるきっかけとなるさまざまなイベントを実施。12階イベントスペース「Scene12(シーントゥエルブ)」では、博報堂が取り組むSDGsプラットフォーム「EARTH MALL」が出展し、廃棄太陽光パネルを用いた展示用テーブルを使用した。
展示用テーブルは、博報堂の研究機関「UNIVERSITY of CREATIVITY(UoC)」の近藤ヒデノリ氏と建築家の山本稜氏の協働により11台が制作された。木製の台に廃棄太陽光パネル2枚を組み合わせた。サイズは163×163cm、高さは約37/73/108cmの3段階に調整できる。なお、発電機能は持たせていない。
イベント終了後は、浜田の本社ロビーなどでの展示を検討している。浜田では、今回のようなイベントをきっかけに太陽光パネルの廃棄問題について知ってもらい、今後より多くの付加価値の高い再利用の用途開発や資源循環体制の構築を進めていきたいとしている。
浜田は、太陽光パネルの素材ごとの分別・解体システムの開発に取り組んでおり、8月には京都に分別処理工場を開設した。再使用できるパネルは中古品として販売し、廃棄パネルはホットナイフ技術を用いてセル(発電素子)とバックシート(EVAシート)とガラスを分離して再資源化ルートに回すことで、埋め立て廃棄物ゼロの処理フローを実現した。