日本GLP(東京都港区)は10月27日、滋賀県湖南市に最大6テナントが入居可能なマルチテナント型物流施設「GLP栗東湖南」を開発すると発表した。同社が滋賀県内で開発する2棟目の物件となり、2022年に着工、2023年3月に竣工する予定。
環境配慮型の物流施設として、自家消費型太陽光発電設備を設置し、補完としてのグリーン電力購入と合わせて、再生可能エネルギー100%の達成を目標とする。省エネ設計にも取り組み、CASBEE(新築)認証、ZEB Ready認証、BELS認証を取得する予定。
また、BCP(事業継続計画)対策では、耐震性能の高いブレース材を採用し安全性を確保する。さらに、24時間稼働の非常用発電機の設置や浸水・液状化対策を講じる。
このほかにも、アメニティとして、エントランスやカフェなどの共用部に洗練されたデザインを取り入れて居心地の良さを演出する。大型シーリングファンやパウダーコーナーを設置するなど、働く人の快適性を高めて雇用の安定的な確保に取り組む。
地上4階建て鉄骨造で、延床面積は約4万2000m2。グローバルな政府系投資機関および年金基金からの出資により2018年12月設立した物流不動産開発ファンド「GLPジャパン・ディベロップメント・パートナーズIII」による開発物件となる。総投資額は約77億円。