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日本GLP、再エネ事業を拡大、会社更生中のF-Powerとスポンサー契約

2021/11/23 12:02
工藤宗介=技術ライター
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太陽光を搭載した日本GLPの物流施設・GLP神戸西II
太陽光を搭載した日本GLPの物流施設・GLP神戸西II
(出所:日本GLP)
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 日本GLP(東京都港区)と、会社更生手続中の新電力会社F-Power(東京都港区)は10月15日、会社更生手続に係るスポンサー契約を締結したと発表した。日本GLPまたは同社の指定する受皿会社がF-Powerの電力小売事業を譲り受け、日本GLP傘下で再建を進めていく。

 F-Powerは、2009年に設立した特定規模電気事業者(PPS、新電力)。全国規模で1000万kWの顧客接点と事業規模を支える商品開発力、競争力のあるプライシングを可能とする審査機能、ALM機能を軸としたトレーディング機能に強みを持つ。2018年には新電力のなかで電力販売量トップになったこともある。

 一方、販売市場の環境の悪化や電力調達コストの負担拡大を背景に収益性が低下して赤字体質に陥り、2020年12月の電力市場の高騰が引き金になりさらに経営が悪化した。2021年3月24日に会社更生法の適用を申請。3月30日に東京地方裁判所から会社更生手続開始の決定を受け、スポンサー企業の選定を進めてきた。

 両社は今回、譲り受けの諸条件に合意し、スポンサー契約を締結した。F-Powerの電力小売事業および有形固定資産(建物、工具器具備品など)、無形固定資産(ソフトウエアなど)を譲り受ける。負債(簿外債務、偶発債務、潜在債務を含む)は一切継承されない。譲り受け予定日は2022年4月1日。

 日本GLPは、シンガポールに本社を持つ物流・不動産・金融関連の企業の日本法人。GLP グループは、日本、中国、ブラジル、欧州、インド、米国、ベトナムの合計17カ国で事業を展開し、1000億米ドル超(2020年12月)の資産を運用している。日本では、129棟・総延床面積約1000万m2の物流施設を運営している。物流施設への屋根上太陽光発電の設置など、太陽光・風力・水力といった再エネ分野への投資を注力分野のひとつに位置付けている。F-Powerをプラットフォームとして活用し、再エネ事業の更なる発展を見込んでいる。

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