太陽光によるシイタケ栽培、「断熱・再エネハウス」

2021/11/30 00:53
工藤宗介=技術ライター
断熱性能を強化し、太陽光パネルを搭載した再エネハウス
断熱性能を強化し、太陽光パネルを搭載した再エネハウス
(出所:TSUBU)
クリックすると拡大した画像が開きます

 アグリテック事業を手掛けるTSUBU(東京都品川区)は11月17日、東京都瑞穂町に断熱性を強化したビニールハウスに太陽光パネルを搭載したカーボンニュートラル型の農業栽培施設「省エネ断熱・再エネハウス」を設置し、12月から菌床シイタケの栽培事業を開始すると発表した。

 断熱ハウスの屋根上に太陽光パネルを設置し、発電した電力を自家消費する。架台を用いずハウスと一体化させる構造を採用し、コスト効率の高いハウス設備を実現した。大きな投資を必要とせず効率的な農業運営が可能という。また、クリーンエネルギーでの栽培が農作物の付加価値となり、脱炭素プロセス(Scope1)の原料とすることもできる。

 瑞穂町に設置したハウスは20mの6棟と20m弱1棟の合計7棟。太陽光パネルを132枚設置し、出力は48.84kW、予想年間発電量は5.6万kWh。ハウスで使用する空調や照明の原油・電気代負担の大半を賄える見込み。太陽光パネルはサニックス製を採用した。

 TSUBUは、太陽光パネルと断熱ハウスのセット販売のほか、農業への参入障壁を下げるためにサブスクリプションやシェアリングなどの事業モデルも提供していく。また、太陽光は発電量が天候に左右されることから、バイオマスボイラーを使用したモデルも推進している。