「テトラスパー型」浮体式洋上風力、東電RPが実証に参画

2021/12/07 10:24
工藤宗介=技術ライター
テトラスパー型浮体の構造
テトラスパー型浮体の構造
(出所:Stiesdal Offshore Technologies)
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完成したテトラスパー型浮体
完成したテトラスパー型浮体
(出所:Stiesdal Offshore Technologies)
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ノルウェー沖合に設置したテトラスパー型浮体式洋上風力発電設備
ノルウェー沖合に設置したテトラスパー型浮体式洋上風力発電設備
(出所:Stiesdal Offshore Technologies)
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 東京電力リニューアブルパワー(東電RP、東京都千代田区)は12月1日、同社が参画するテトラスパー型浮体式洋上風力発電実証プロジェクトがノルウェー沿岸で実証実験を開始したと発表した。

 同プロジェクトは、東電RP、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェル、独RWEリニューアブルズ、デンマークのスティースダル・オフシェア・テクノロジーズ(Stiesdal Offshore Technologies)が、事業会社であるデンマークのテトラスパー・デモンストレイター(TetraSpar Demonstrator)を通じて共同で実施している。実証運転は、ノルウェー・スタヴァンゲル近くの海洋エネルギーテストセンターで11月29日に開始した。

 テトラスパー型浮体は、工場で製作した小部材で大型の浮体部分を組み立てることが特徴で、港湾内で溶接など特殊な工程が不要である点や、港湾で風車を組み立てるため沖合で特殊施工船舶による作業が不要になる点などの利点があり、製造・組み立て・設置の簡略化が可能という。

 今回の実証事業では、スペインのシーメンス・ガメサ・リニューアブル・エナジーの製造した、出力3.6MWの風車を採用し、沿岸から10km、水深200mの場所に設置した。

 これまでの工程を通じて、コスト面・安全面ともに競争上の優位性を確認したという。引き続き3~5年の実証運転でデータを収集し、性能と特性を分析しながら運用面における技術の早期確立を目指す。