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丸紅、ベトナムで「オンサイトPPA」太陽光、味の素・現地法人と
2021/12/07 20:26
丸紅は12月6日、同社100%子会社でベトナム現地会社であるMarubeni Green Power Vietnam(MAGPOV)が、味の素の現地子会社Ajinomoto Vietnam(ベトナム味の素社)との間で、オンサイト型PPA(電力購入契約)モデルによる屋根置き太陽光発電設備を設置する契約を締結したと発表した。
契約に基づきMAGPOVは、ベトナム南部ドンナイ省にあるベトナム味の素社ロンタン工場の屋根上に合計出力最大2MWの太陽光発電設備を設置し、発電した電力を同工場に供給する。年間発電量および契約期間は非公表。太陽光パネルメーカーは未定。2022年中の稼働を目指す。
同事業は、環境省の「令和3年度 二国間クレジット制度(JCM)資金支援事業のうち設備補助事」を活用する。JCM補助事業において丸紅は「商業・産業需要家への12MW屋根置き太陽光発電システムの導入」(想定CO2削減量:年間5815t)の採択を受けており、今回の屋根置き太陽光はその一部になる。
丸紅は、商業・産業需要家の工場や倉庫の屋根に太陽光発電設備を設置・所有・運転し、需要家に発電した電力を供給するオンサイト型PPA事業を、ベトナム、メキシコ、タイで展開している。既に地場企業および日系企業複数社と売電契約を締結済みで、今後も同事業を拡大していく方針。
また、日本を含む世界19カ国で持ち分容量約12GWの発電資産を保有・運営している。これらの事業で得られた知見・経験をもとに、分散型電源事業の拡張により電力サービス事業を拡大するとしている。