米アマゾン、18件・合計5.6GWの再エネ電源追加、太陽光と風力で

2021/12/09 18:16
工藤宗介=技術ライター
アマゾンのホームページ
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(出所:アマゾン)
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 インターネット通販大手の米アマゾン・ドット・コム(以下、アマゾン)は12月1日、米国、フィンランド、ドイツ、イタリア、スペイン、英国で風力・太陽光発電プロジェクト合計18件を電力の調達先に追加したと発表した。これにより、2021年時点で合計5.6GWの調達容量を見込んでいる。

 米国では、アリゾナ州とジョージア州、オハイオ州、テキサス州、バージニア州で8件・合計1GW超の太陽光発電プロジェクトを追加した。このうちアリゾナ州とジョージア州での太陽光プロジェクトは同社にとって初めてとなる。

 今回の再生可能エベルギー電源の追加で、米国内62プロジェクトを通じて6GW超の再エネ電力を生産することになる。

 また、アリゾナ州では、300MWの太陽光発電と150MWのエネルギーストレージを組み合わせ、日光が十分に当たらない時間帯でも需要が最大に高まる期間に合わせて太陽光発電由来の電力が利用できるようにした。アマゾンのエネルギーストレージに関するプロジェクトは2件目となり、合計220MWの規模になる。

 北欧では、フィンランドで4件、合計158MWの風力発電プロジェクトを追加した。北欧全体の再エネ電源は合計950MWになる。

 欧州では、イタリアで3件目の太陽光発電プロジェクトの運転を開始し、これまでの66MWに加えて40MWを追加した。スペインでは、太陽光発電プロジェクト4件を追加し、合計630MW超を供給する。北アイルランドの風力発電プロジェクトでは、アイルランド全島に245MW、英国全体では545MW超の電力を供給する。欧州全体では34プロジェクト、合計3.5GW超の再エネ電力を生産する。

 今回の発表によりアマゾンは、実用規模の風力・太陽光発電プロジェクト105件と、工場施設や店舗の屋根に設置された太陽光発電プロジェクト169件を含めて、世界全体で274件の再エネプロジェクトに携わることになる。再エネ電力の生産能力は合計12GW超で、米国300万世帯分の年間消費電力に相当する。

 これらの再エネ電力は、アマゾンの自社オフィス、フルフィルメントセンター、アマゾンウェブサービス(AWS)データセンターに供給される。同社では、当初目標の2030年より5年前倒した2025年までに事業運営の「再エネ100%」、パリ協定より10年早い2040年までに「CO2排出実質ゼロ」達成を目標に掲げている。