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国産バーク材を用いたバイオマス燃料、石炭と同じ熱量

2021/12/15 00:23
工藤宗介=技術ライター
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ブラックバークペレット
ブラックバークペレット
(出所:熊谷組と清本鐵工の共同リリース)
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 熊谷組と清本鐵工(宮崎県延岡市)は12月13日、国産バーク材(木の皮)を用いたバイオマス燃料「ブラックバークペレット」を共同開発したと発表した。

 清本鐵工は、2007年からバークペレットの開発に取り組み、すでに商品化している。今回、両社の共同開発によってバークペレットをさらに進化させ、品質を向上させたバイオマス燃料を開発した。現在、特許出願中。

 バーク材を半炭化し、少量の植物性由来廃油を特殊な手法で含浸した。熱量は6000kcal/kgで、石炭と同等の水準を実現した。また、石炭火力と最大30%以上の混焼が可能で、混焼材としても優れた性質を持つ。高耐水性で野積みで保管できる。生産量は1工場あたり年間3万t~3万5000t。

 原料となるバーク材は、国産材の専門商社である住友林業フォレストサービス(東京都新宿区)が調達する。廃棄物として扱われているバーク材を有効活用することで林業の活性化につながることが期待される。

 今後、地方自治体や地元火力発電事業者と連携・協議し、地域特性に合わせた地産地消のエネルギー循環システムとして全国展開していく。第1弾として、2022年に愛媛県西条市でブラックバークペレットの製造拠点を整備する計画。

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