フィリピンで94MWのメガソーラー、日揮がEPC

2021/12/20 20:02
工藤宗介=技術ライター
アボイティスグループのホームページ
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(出所:AboitizPower)
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94MWのメガソーラープロジェクトの建設予定地
94MWのメガソーラープロジェクトの建設予定地
(出所:AboitizPower)
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 日揮ホールディングスは12月17日、フィリピンの財閥系企業アボイティス(Aboitiz)グループからメガソーラー(大規模太陽光発電所)建設プロジェクトのEPC(設計・調達・施工)サービスを受注したと発表した。

 同プロジェクトの場所は、フィリピンの首都マニラから北西約200kmに位置するパンガシナン州ブガロンで、196haの用地に出力94MWのメガソーラーを建設するもの。年間発電量は、フィリピンの一般家庭6万世帯分に相当する1億4700万kWhの見込み。発電した電力の大部分は電力小売りに利用される予定。

 日揮HDは、同社の現地法人JGCフィリピン社を通じて、アボイティスグループのAboitiz Renewablesが100%出資する特別目的会社(SPC)「PV シナグ パワー(PV SINAG Power)」から、発電所および送配電設備に関わるEPCを受注した。納期は2022年末。

 今回の案件は、アボイティスグループにとって、マニラ首都圏のあるルソン島で開発を手掛ける初めてのプロジェクトで、ネグロス島サンカルロスにある出力59MWに続く2番目のメガソーラー開発となる。

 同社グループでは、2030年までに所有する発電設備全体の出力規模を9200MW(9.2GW)まで拡大し、そのうち再エネ電源を50%以上とする目標を掲げており、今後10年間で多数の再生可能エネルギー発電設備の開発・新規投資を行う計画だ。

 JGCフィリピン社は、同国内で30年以上にわたって多数のプラント・設備のEPCサービスを受注している。同プロジェクトは、日揮グループの国内外における太陽光発電設備の豊富なEPC実績、JGCフィリピン社の高いプロジェクト遂行能力が評価されたという。今後も、同国内で旺盛な投資が継続される再エネおよびLNG(液化天然ガス)発電分野での受注拡大を目指す。

 フィリピンでは、電気事業者に対して、一定割合を再エネ起源の電源から調達することを義務付けるRenewable Portfolio Standards(RPS)制度が導入されており、太陽光発電を含む再エネ設備の建設計画が相次いでいる。