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タケエイ子会社、太陽光パネルのリサイクル事業を開始

未来創造の「ブラスト工法」でカバーガラスを分離

2021/12/24 23:53
工藤宗介=技術ライター
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油圧式フレーム外し機
油圧式フレーム外し機
(出所:未来創造)
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手動式カバーガラス剥離装置
手動式カバーガラス剥離装置
(出所:未来創造)
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手動式カバーガラス剥離装置
手動式カバーガラス剥離装置
(出所:未来創造)
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 タケエイ100%子会社の信州タケエイ(長野県諏訪市)は、長野県から廃太陽光パネルを処理する許可を取得した。太陽光パネルを部材ごとに解体・分離処理し、素材ごとにリサイクル(材料の再利用)ルートに供給する。12月23日、タケエイの持株会社であるTREホールディングスが発表した。

 同事業では、未来創造(山形県米沢市)が開発した「油圧式フレーム外し機」および「手動式カバーガラス剥離装置」を導入する。同装置は、1850×800mmの太陽光パネル1枚あたり約4分でカバーガラスを剥離できる。

 同装置は「ブラスト工法」を採用している。粒状の投射材料を噴き付けて、カバーガラスを粉砕剥離する仕組み。剥離したカバーガラスは、ふるい装置で自動的に分別回収される。投射材料は、装置内で循環し、連続使用することが可能。

 太陽電池セル(発電素子)の封止材(EVA)層が、投射材料の衝撃を吸収して弾くため、カバーガラス真下のシート面にはダメージなどの影響がない。太陽光パネルの形状を問わず、災害時などで凹凸に変形してしまったパネルのカバーガラスも装置側の調整(クリアランスなど)なしで処理できる。

 2022年1月から事業開始する予定。解体処理してリサイクル可能にするだけでなく、検品して状態の良いものはリユースも行う予定。また、タケエイ相馬事業所(福島県相馬市)でも、太陽光パネルリサイクル事業の準備を進めている。

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