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英で世界最大級・857MWの洋上風力稼働、Jパワーと関電が出資

2022/01/18 18:31
工藤宗介=技術ライター
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トライトン・ノール洋上風力発電所
トライトン・ノール洋上風力発電所
(出所:Jパワー)
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 電源開発(Jパワー)と関西電力が参画する英国トライトン・ノール(Triton Knoll)洋上風力発電所の建設および風車試験が1月10日に完了した。1月~3月に風車全基の運転を開始する予定で、世界最大級の洋上風力発電所となる。

 同発電所は、英国リンカンシャー郡の沿岸から東に32km離れた北海に単機出力9.5MWの大型洋上風力発電設備を90基設置した。合計出力は857MWで、英国の一般家庭約80万世帯分の電力需要を賄える。風車はデンマーク・ヴェスタス製を採用した。ブレード(羽根)の回転直径は164mで、1回転で一般家庭29時間分の電力を生み出せる。

 事業会社はトライトン・ノール洋上風力会社(Triton Knoll Offshore Wind Farm)。同社の持株会社であるTriton Knoll Holdへの出資比率は、独RWEの再生可能エネルギー事業会社であるRWE Renewables UK Swindonが59%、Jパワーが設立した投資会社JP Renewable Europeが25%、関西電力グループが16%。

 Jパワーは、トライトン・ノールに2人の技術者を派遣し、洋上風力発電所に関する知見を蓄積してきた。今後は、運転・保守に関する知見を深め、国内外における再エネ事業のさらなる拡大に取り組む。同社は、トライトン・ノールのほか、海外4カ国10件(合計出力2174MW)のIPPプロジェクトに出資し、持分出力は合計569MW。また、3カ国7件が建設中・計画中。

 関西電力は、トライトン・ノールのほか、8カ国・地域12件(合計出力7253MW)の海外発電所(火力発電を含む)に出資し、持分出力は1938WW。また、3カ国5件が建設中。そのうち、建設中を含む海外再エネ発電事業の持分出力は合計1055MWになる。英国沖の洋上風力では、2022年に運転開始予定のモーレイイースト(Moray East)洋上風力発電所へ10%出資する。同発電所の合計出力は952MW、同社の持分出力は95MWになる。

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