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日本板硝子、ポーランドの風力を「バーチャルPPA」で調達

2022/01/18 19:43
工藤宗介=技術ライター
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ポーランド・コルシェの風力発電設備
ポーランド・コルシェの風力発電設備
(出所:日本板硝子)
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 日本板硝子(NSG)は1月14日、ポーランドの風力発電設備で発電される電力についてオフサイト型の「バーチャルPPA(電力購入契約)」を締結したと発表した。PPAによる再生可能エネルギー電力の調達は、ポーランドで事業を行うガラスメーカーとしては初めてであり、NSGグループにおいても全世界で初めての取り組みとなる。

 バーチャルPPAは、新規に設置した再エネ電源からの電力と環境価値を分離して取引する仕組みで、契約した需要家は追加性のある環境価値を確保できる利点がある。欧米では、すでに一般的なオフサイト型PPAの手法になっている。

 今回のPPAは、NSGグループの欧州子会社であるNSG UK Enterprisesと、世界第4位の再エネ供給事業者であるEDP Renewablesとの間で締結された。NSGは、ポーランド・コルシェで稼働中の出力70MWの風力発電設備のうち51%分(35.7MW)を1月から10年間にわたって購入する。

 NSGグループのポーランド国内における年間電力需要のうち約100GWh分を今回のPPAによる固定価格で購入することで、長期的に予測可能なコストで再エネ電力を確保できる。また、今回の再エネ導入に伴うCO2削減効果は、約1万5000台の乗用車が1年間の運転で排出する量に相当するという。

 NSGグループでは、グローバルにおいて2024年度までに電力の少なくとも50%相当を再エネ電源から調達することを目標としている。また、3年間の中期経営計画「リバイバル計画24」において年率2%のCO2排出量削減に取り組み、2030年のScope1+2のCO2排出量について2018年比21%削減を目指している。

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