東ガスと横浜市、メタネーション実証で連携、太陽光由来水素で

2022/01/19 23:03
工藤宗介=技術ライター
メタネーション実証試験における横浜市との連携イメージ
メタネーション実証試験における横浜市との連携イメージ
(出所:東京ガス)
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 東京ガスは、3月から横浜市にある同社の研究施設「横浜テクノステーション」においてメタネーションの実証試験を開始する。1月18日、横浜市との間で同実証試験に向けた連携協定を締結したと発表した。

 メタネーションは、水素とCO2を原料としたメタン合成のことで、将来の都市ガスの脱炭素化に向けた有望な技術のひとつに位置付けられる。実証試験では、太陽光発電由来の電力から合成メタン製造・利用までの一連の技術・ノウハウの取得、水電解装置・メタネーション装置の実力値や課題の把握、システム全体の効率などを検証する。

 既存技術である、触媒を介したサバティエ反応のほか、より高効率化を目指す「ハイブリッドサバティエ」、設備コスト低減が見込める「PEMCO2還元技術」や「バイオリアクター」などの革新的な技術開発を、複数の機関と連携して進めていく。日立造船製のメタネーション装置(製造能力12.h5Nm3/h-CH4、メタン純度97%以上、熱回収効率70%以上)、英ITM Power製の水電解装置(水素製造能力30.9kg/h、入力電源2.0MW)などを用いる。

 連携協定に基づき横浜市は、末広地区内にある資源循環局鶴見工場の排ガスから分離回収する主にバイオマス由来のCO2や、環境創造局北部下水道センターの下水汚泥処理過程で発生する消化ガス(バイオガス)、下水処理した水を濾過した再生水など、環境負荷の低い資源を原料として提供する。環境面やコスト面などの有効性についても検証し、将来の脱炭素化に向けた技術開発を支援する。