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スーパー店舗に「太陽光+蓄電池+EV」、運用性と経済性を検証

2022/01/19 23:08
工藤宗介=技術ライター
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ヤオコー川越的場店
ヤオコー川越的場店
(出所:アイ・グリッド・ソリューションズ)
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ヤオコー川越的場店の太陽光パネル
ヤオコー川越的場店の太陽光パネル
(出所:アイ・グリッド・ソリューションズ)
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AZAPAが開発した配送用EV
AZAPAが開発した配送用EV
(出所:アイ・グリッド・ソリューションズ)
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実証実験のイメージ
実証実験のイメージ
(出所:アイ・グリッド・ソリューションズ)
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 伊藤忠商事とアイ・グリッド・ソリューションズ(東京都千代田区)および子会社のアイ・グリッド・ラボは、スーパーマーケット「ヤオコー川越的場店」において、店舗に設置された太陽光発電・蓄電池・V2Hおよびネットスーパー用EV(電気自動車)をAI(人工知能)によって最適制御するエネルギー管理システムの実証実験を1月から開始する。1月12日に発表した。

 ヤオコー川越的場店では、アイ・グリッド子会社のVPP Japanを通じてオンサイト型PPA(電力購入契約)モデルで自家消費型太陽光発電設備を導入している。また、2021年6月には実証実験の第1弾として、蓄電池を導入して「R.E.A.L. New Energy Platform」で制御し、店舗の使用電力量の約10~15%を太陽光発電で賄えることを確認した。また、蓄電池によるピークカット、買電量の削減効果が見込めることも確認できた。

 今回、実証実験の第2弾としてネットスーパー用宅配車両にEVを導入し、R.E.A.L. New Energy PlatformのAIにより最適に制御することでラストワンマイル物流の脱炭素化を目指す。宅配スケジュールやEVの電池残量、店舗の太陽光発電量・電力消費状況・蓄電池残量などを逐次学習した上で各機器を自動制御する。

 店舗に設置された太陽光パネルはサンテック製で合計出力約250kW、蓄電池は伊藤忠商事が販売する「Smart Star L」容量9.8kWhが2基。V2Hはニチコン製を採用した。EVは、AZAPA(名古屋市)が開発した軽自動車規格のコンバージョンEVを1台使用する。EVの蓄電池容量は18kWhで、AZAPA独自の車両制御・通信システムやBMS(蓄電池管理システム)を搭載する。

 宅配用EVの導入により、快適性(乗り心地・操作性)、運用性(充放電と配送業務の連携)、経済性(電費)、CO2排出量など、さまざまな要素を既存ガソリン車と比較検証する。従来比50~70%の燃料費節約、年間約1.5tのCO2削減効果を見込んでいる。また、配送用EVを蓄電池として使用することで、その充放電によるピークカットや買電量の削減も期待できるとしている。

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