中国の太陽光パネル大手であるジンコソーラーは1月4日、中国山東省菏沢市で計画されている「花舞世界文化芸術センター」に、建材一体型太陽光パネル(BIPV)を使ったカーテンウォールを提供すると発表した。
同社のBIPVは、変換効率10%以上で、紫外線・赤外線・雨・塗膜劣化の要因に対して特に耐久性が高く、20年相当の耐候性を持つという。コストも8元/W以下と市場全体でも低い水準に抑えた。
設置されるBIPVは296枚、設置面積は約311.4288m2、合計出力は29.165kWになる。発電した電力は自家消費する。また、建物の外観をカスタマイズして意匠性を両立できるという。今回は白色のカーテンウォールが採用され、建物全体をリボン状に装飾する。
同センターは、中国の「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)技術研究と集積モデル」プロジェクトにおいて、脱炭素建築物のモデルとなる。また、菏沢市の大型総合文化観光プロジェクトに位置づけられ、同市のランドマークとして観光スポットとなることが期待されている。
なお、カーテンウォール以外にも、屋根上に太陽光パネルを設置する予定で、現在入札が進められている。完成時期は未定。