東京ガスは1月21日、デンマークのエネルギーおよび通信インフラ事業を展開する地域ユーティリティ企業であるイービー(EWII)と協業し、北欧の再生可能エネルギー開発事業に参画すると発表した。東京ガスにとって、欧州の再エネ事業参入への第一歩となる。
東京ガスは、デンマークに100%子会社のTGノルディック(TG Nordic)を1月下旬に設立し、同社を通じてイービーの孫会社で再エネ開発および運営を手掛けるイービー・プロダクション(EWII Production)の株式50%を取得する計画。出資完了予定額は30億円超。
イービー・プロダクションはデンマーク国内10カ所に合計5.45万kW(54.5MW)の陸上風力発電所を保有しており、TGノルディックは約2.7万kW(27MW)分の権益を取得する。また、株式取得後、イービー・プロダクションはトービー・リニューアブルズ(TOWII Renewables)に改称する。社名変更日は3月の予定。
デンマーク政府は、CO2排出量を2030年までに1990年比70%削減、2050年までに実質ゼロとすることを掲げており、さらなる再エネ導入が見込まれる。東京ガスとイービーは、デンマーク国内の再エネを開発するとともに、他の北欧諸国にも事業範囲を拡大し、2030年までに約100万kW(1GW)の再エネ開発を目指す。