コスモエネルギーホールディングスとアラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国の再生可能エネルギー事業者であるマスダール(Abu Dhabi Future Energy Company PJSC - Masdar)は、洋上風力発電事業および水素・燃料アンモニア・CCS/CCUS(CO2分離・固定・利用)などの脱炭素化分野において協業を検討する。1月19日、覚書を締結した。
協業を検討するのは、(1)洋上風力発電事業を含む日本国内での再エネプロジェクトへの参画、(2)双方が興味を持つ地域における洋上風力発電事業を含む再生可能エネルギーに関するプロジェクトへの参画、(3)水素・燃料アンモニア・CCS/CCUS・蓄電池・エネルギー取引に関する可能性の検討――の3領域。
マスダールは、アブダビ政府の戦略投資会社Mubadala Investment Companyの完全子会社で、2006年の創設以降、世界各国でさまざまな再エネ事業に投資している。UAE、ヨルダン、サウジアラビア、モーリタニア、エジプト、モロッコ、英国、米国、オーストラリア、セルビア、インド、インドネシア、ウズベキスタンなど約40カ国で事業展開している。
コスモエネルギーホールディングスは、UAEにおいて半世紀にわたって原油調達や石油開発事業を行っており、現地企業と良好な関係を構築している。今回の覚書締結により、両社の知見やノウハウを組み合わせて将来のプロジェクトに活用することや、従来の枠組みを超えたさらなる関係強化を目指す。