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NTTデータ、再エネなど分散エネの情報基盤を構築

2022/01/31 23:20
工藤宗介=技術ライター
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グリーン分散エネルギー情報流通基盤の全体像
グリーン分散エネルギー情報流通基盤の全体像
(出所:NTTデータ)
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 NTTデータは1月28日、再生可能エネルギーをはじめとした分散型エネルギー資源(DER)の大量導入に向けて、ITを活用した「グリーン分散エネルギー情報流通基盤」の構築を開始したと発表した。2022年度は同基盤に必要となる技術要素の構築を継続して進めるとともに、それらを用いてさまざまな業界と実証実験を進める予定。

 2050年カーボンニュートラルを実現するにはDERのさらなる普及が必要不可欠だが、現状ではアグリゲーターや電力系統に接続されるDER情報を公開・流通させる仕組みが整っておらず、今後DERが急速・大量に電力系統へ接続されると需給バランスが崩れて電力の安定供給に課題が生じる恐れがある。その解決には、日本国内のDER情報をあまねく取り込み、流通させることが必要としている。

 グリーン分散エネルギー情報流通基盤は、DERを見える化し、データ活用(把握・予測・制御)することで、サービス創出(取引)が実現できる仕組みを提供する。複数のアグリゲーターとの連携および電力系統に接続される全てのDER情報を蓄積し流通することに加えて、DERの制御やアグリゲーター間での電力取引・融通などを推進できる。

 また、DER情報を蓄積・流通させながら、事業者・個人などのセキュリティ(秘匿性)を担保した上で必要な時に必要な情報を提供できる。同基盤上で流通されるDER情報を活用して新たなサービス創出を検討するさまざまな業界向けに接続環境を提供することで、エコシステム形成を目指す。

 NTTグループでは、既存ネットワークを拡張する形で高速大容量・低遅延な通信、膨大な量の計算が可能になるIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)技術を検討している。NTTデータは、IOWN技術を活用して電力のデジタルツイン環境を提供し、必要なデータを必要なタイミングで取り出し、処理する要素技術の確立を目指す。

 2025年度の商用展開時には、DER3000万台からの情報を収集し、数秒~1分周期でのデータ処理を目標とする。データ処理実行にあたっては、ステークホルダー間で「秘匿性・接続性・容易性」を担保した上でのストリーミング処理や、エコシステム単位でサービス活用できる仕組みの提供を目指す。

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