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金沢工大に「直流スマートグリッド」、太陽光と蓄電池など

2022/02/10 23:58
工藤宗介=技術ライター
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直流給電システムのイメージ
直流給電システムのイメージ
(出所:金沢工業大学、NTTアノードエナジーの共同リリース)
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 金沢工業大学とNTTアノードエナジー(東京都千代田区)は、石川県野々市市の金沢工業大学扇が丘キャンパスに直流による電力融通設備を構築する。再生可能エネルギーの導入促進やレジリエンスの強化につながる「直流スマートグリッド」の実現を目指す共同事業を実施する。2月4日に発表した。

 同キャンパス内に太陽光発電設備と蓄電池を設置し、北校地に直流1500V、南校地に直流380Vの自営線網を構築する。太陽光発電で発電した電力を直流のままLED照明やサーバー、各設備に供給することで、再エネ電力を効率的に有効活用する。

 また、災害など停電時には、太陽光発電と蓄電池、双方向直流EV急速充電器とEVにより、野々市市の指定避難所となっている南校地の体育館に電力を自立的・効率的に供給することで、電源バックアップの時間を拡大する。

 太陽光発電設備は5号館と20号館(体育館)の屋根上に設置し、合計出力は160kW、年間発電量は一般家庭約42世帯分に相当する約17万7000kWhの見込み。また、事業全体で設備導入前比43%の年間175tのCO2削減を目指す。

 環境省の「令和3年度 二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(PPA活用など再エネ価格低減等を通じた地域の再エネ主力化・レジリエンス強化促進事業)平時の省CO2と災害時避難施設を両立する直流による建物間融通支援事業」を受けて実施する。

 2023年1月下旬に完成予定。設備構築後は、CO2削減効果、レジリエンス強化の効果を確認するとともに、同設備による再エネのさらなる効率的な利用を進めていく。

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