ミツウロコ、北海道で3MWの「系統蓄電池」を建設へ

2022/02/14 22:22
工藤宗介=技術ライター
系統蓄電池のイメージ
系統蓄電池のイメージ
(出所:ミツウロコグリーンエネルギー)
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 ミツウロコグリーンエネルギー(東京都中央区)は2月9日、電力系統に直接、連系する系統蓄電池「北広島第一、第二蓄電所」を北海道北広島市で建設すると発表した。同社は、アグリゲーター事業者として需給調整市場や容量市場に参入する。12月の運用開始を目指す。

 太陽光や風力発電は季節や天候に左右されるため、発電量の予測や制御が困難という課題がある。系統蓄電池は、蓄電池を調整力に活用し、再エネ電源の発電計画に対する過不足分を蓄電池の充放電制御で補うことで、電力制御の安定化に寄与する。また、分散型エネルギーリソースの制御などに用いることも可能。

 現在、国内では系統蓄電池の法的な位置づけが不明確のため、経済産業省が電気事業法を改正して、導入できる事業環境を進めている(関連記事:「系統蓄電池」解禁へ、10MW以上は「発電所」に)。 

 「北広島第一、第二蓄電所」は、米テスラ(Tesla)製の大型産業用蓄電池システム「Megapack」を採用する。第1、第2蓄電所合計で出力が3085.6kW、容量が1万2192kWh。運用については、ミツウロコグリーンエネルギー電力需給部で遠隔制御する計画。

 英国では、すでに1GWを超える系統蓄電池が稼働しており、市場を通じて系統安定化サービスを提供している。日本工営と東芝三菱電機産業システム(TMEIC)など日系企業が英国で合計約100MWの系統蓄電池プロジェクトを計画している(関連記事:「太陽光・風力の急増で、系統蓄電池によるサービス事業が拡大へ」、日本工営の秋吉副社長に聞く)(関連記事:「系統蓄電池に求められる高速制御、0.5秒の応答性を実現」、TMEICの澤田執行役員に聞く)。