鹿島と蘭バンオード(Van Oord Offshore Wind)の日本法人Japan Offshore Wind & Marine Contractors(JOW&MC、東京都千代田区)は2月24日、「秋田県能代市、三種町及び男鹿市沖」「秋田県由利本荘市沖(北側・南側)」「千葉県銚子市沖」の着床式洋上風力発電事業3海域における建設工事に共同参画すると発表した。
同事業は、海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律(再エネ海域利用法)に基づき、経済産業省および国土交通省が公募を実施し、3海域とも三菱商事と中部電力系企業のコンソーシアムが落札した。
鹿島とJOW&MCは、各コンソーシアムの協力企業(洋上風力発電所の海洋工事業務に関する優先交渉権者)として参画する。今後、鹿島・バンオード建設共同企業体(仮称)を組成し、具体的な設計・施工について検討を進めていく。
鹿島は、これまで沖合空港や洋上石油備蓄基地など多数の海洋工事を手掛けてきたほか、陸上風力発電所の建設工事では30年超の実績がある。また、バンオードは、欧州で40件以上の洋上風力発電プロジェクトを手掛けている。
秋田県能代市、三種町及び男鹿市沖は、出力約478.8MW(米GE製12.6MW×38基)。コンソーシアムは、三菱商事エナジーソリューションズ、シーテック、三菱商事の3社で構成される「秋田能代・三種・男鹿オフショアウィンド」。2028年の稼働を目指す。
秋田県由利本荘市沖(北側・南側)は、出力約819MW(GE製12.6MW×65基)。コンソーシアムは、三菱商事エナジーソリューションズ、ウェンティ・ジャパン、シーテック、三菱商事の4社で構成される「秋田由利本荘オフショアウィンド」。2030年の稼働を目指す。
千葉県銚子市沖は、出力390.6MW(GE製12.6MW×31基)。コンソーシアムは、三菱商事エナジーソリューションズ、シーテック、三菱商事の3社で構成される「千葉銚子オフショアウィンド」。2028年の稼働を目指す。