ニュース

太陽光第11回入札、落札価格平均は9.99円、最低は8.99円

入札件数は急増も募集容量を下回り、上限価格での落札も

2022/03/07 01:01
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
印刷用ページ

 一般社団法人・低炭素投資促進機構は3月4日、太陽光発電(250kW以上の高圧・特別高圧連系案件)を対象にした、固定価格買取制度(FIT)による第11回入札(2021年度第4回)の結果を公表した。

 今回の入札は事前に上限価格を公表し、前回の10.50円/kWhから0.25円下げ、10.25円/kWhと設定していた。また、募集容量は前回より35.9788MW多い278.5946MWとしていた。落札件数は273件で、合計出力は268.7099MWとなった。

 落札価格の加重平均は9.99円/kWhと、前回の10.31円/kWhから0.32円も下がり、初めて10円/kWhを切った。さらに最低落札価格は8.99円/kWhで9円/kWhを下回って8円台/kWhに突入した。

 今回は1MW以上のメガソーラー(大規模太陽光発電所)についてはFITによる最後の入札になるため、駆け込みによる参加者の急増も予想され、実際に件数は急増した。入札参加資格の審査のために提出された案件数は前回の218件から今回は345件に、入札に参加できることを通知した案件数は前回の213件から今回は327件に、実際に入札に参加した件数も前回の188件から今回は273件に大幅に増えた。

 たが、容量(合計出力)ベースで見ると、入札参加資格の審査のために提出された事業計画の合計出力は前回の約377.5MWから今回は約343.3MWに、入札に参加できることを通知した合計出力は前回の約374.0MWから今回は約316.0MWに、実際に入札に参加した件数も前回の約332.5MWから今回は約268.7MWに減少した。

 その結果、入札に参加した設備の合計出力が募集容量を下回り、最高落札価格は上限価格と同じ10.25円/kWhとなった。今年度の入札は、これまでの3回とも募集容量を上回る入札参加容量があり、最高落札価格は、上限価格を下回っていた。

 今回4回目では、募集容量を下回る参加容量だったにも関わらず、落札価格の加重平均が、上限価格の低下幅以上に下がった背景には、来年度からのフィード・イン・プレミアム(FIP)への移行を前にした駆け込みから、参加容量が増えると見込んだ入札参加者が多く、全体的に低い価格の札を入れたことが影響したと見られる。

落札者の決まるイメージ
落札者の決まるイメージ
(出所:一般社団法人・低炭素投資促進機構)
クリックすると拡大した画像が開きます
  • 記事ランキング