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北海道で「バイオマス水素」製造・販売、エア・ウォーターと鹿島

2022/03/08 22:19
工藤宗介=技術ライター
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しかおい水素ファームのロゴマーク
しかおい水素ファームのロゴマーク
(出所:エア・ウォーターと鹿島の共同リリース)
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 エア・ウォーターの100%子会社であるエア・ウォーター北海道(札幌市)と鹿島建設は3月4日、北海道鹿追町に家畜ふん尿由来のバイオガスから水素を製造し、輸送・販売する事業を行う合弁会社「しかおい水素ファーム」を設立したと発表した。

 エア・ウォーターと鹿島は、2015年から他2社と共同で経済産業省の委託事業「家畜ふん尿由来水素を活用した水素サプライチェーン実証事業」に取り組み、水素を製造・貯蔵・輸送・供給・利用するサプライチェーンを実証してきた。同実証が終了する4月から、相互の知見・ノウハウを活用しながら共同で同実証を商用化・事業化する。

 合弁会社は、国内有数の家畜ふん尿処理施設である鹿追町環境保全センター内に所在し、同センターから供給されるメタン発酵によるバイオガスを改質して水素を製造する。家畜ふん尿を由来とする水素製造は、国内唯一の事例になるという。

 製造した水素は、水素製造設備に隣接する定置型水素ステーションで燃料電池車(FCV)や燃料電池フォークリフトなどへの充填販売、高圧容器で運搬し近隣施設の燃料電池への供給販売、産業用水素として工場などへの供給販売を予定する。販売エリアは、鹿追町内をはじめ十勝地域や北海道内を想定し、再生可能エネルギーの地産地消を推進する。

 水素製造設備の能力は約70Nm3/h、水素出荷設備の圧力は19.6MPa。水素ステーションは、FCV用70MPaと燃料電池フォークリフト用35MPaを備える。資本金は1億円。出資比率は、エア・ウォーター北海道が51%、鹿島が49%。

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