小城市、市庁舎を太陽光で自給、ソーラーカーポートと蓄電池導入

系統に頼らない「オフグリッド給電」を実現

2022/03/09 21:19
工藤宗介=技術ライター
システム概要
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小城市庁舎の全景
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ソーラーカーポート
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ソーラーカーポート
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鉛蓄電池
鉛蓄電池
(出所:小城市)
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 佐賀県小城市は、市庁舎にソーラーカーポート(駐車場型太陽光発電設備)と蓄電池を導入し、系統電力に頼らないオフグリッド電力供給を実現した。2月23日から太陽光による電力供給を開始した。

 1200枚の太陽光パネルと1728個の鉛蓄電池を設置した。太陽光パネルの出力は552kW、鉛蓄電池の容量は3456kWh、パワーコンディショナー(PCS)の出力は500kW。合わせて、空調やLED照明に省エネ設備を導入することで平常時の電力使用を抑えた。

 基本的に市庁舎の電力を24時間365日賄える。電力削減量は年間62万4590kWh、CO2排出削減量は年間361.64tの見込み。また、系統電力が不要となることから、電気料金を年間約1000万円削減できる。

 災害時も防災活動拠点となる市庁舎に電力を供給し、人命救助に重要な72時間の業務継続性を確保できる。さらに、隣接する避難所の小城市三日月保健福祉センター「ゆめりあ」に送電し、避難所の運営に役立てる。ソーラーカーポートは、災害時でも使用できるよう最上位の耐震クラスで設計した。

 太陽光パネルは韓国ハンファQセルズ製、蓄電池は古河電池製、PCSは東京エレクトロンデバイス長崎製を採用した。予算額(全体事業費)は8億7026万円。環境省の二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金や、国の財政措置のある地方債を活用した。