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Looop、「FIP太陽光」の電力を固定価格で買い取り

FIT18円以下ならば「FIP移行」にメリットも

2022/03/09 21:37
工藤宗介=技術ライター
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Looop FITプレミアムの固定価格での買取イメージ
Looop FITプレミアムの固定価格での買取イメージ
(出所:Looop)
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 Looop(東京都台東区)は3月8日、今年4月から太陽光発電の推進策として導入されるフィード・イン・プレミアム(FIP)に合わせて、FIP認定を受けた発電所から、固定価格買取制度(FIT)と同様に、電力と環境価値を固定価格で購入する新サービス「Looop FITプレミアム」を開始すると発表した。

 FIPは、卸電力取引市場などに再エネ電力を供給した際に一定の補助(プレミアム)が交付される仕組み。電力需給に応じて変動する市場価格を捉えて利益を生み出せるメリットがある一方、投資の予見性が損なわれるリスクもあることから、発電所の建設に消極的になる発電事業者や、投融資に踏み切れない金融機関などが出ることが懸念されている。

 今回発表した「Looop FITプレミアム」は、FIP導入初期に想定される発電事業者のリスクを低減することを目的としたサービス。FIP発電所の電力を、FIPによる基準価格や従来のFITによる認定価格より高値での固定価格で買い取ることで、FITと同様の予見性の高い事業計画が可能になる。

 また、FIPでは、発電事業者は発電計画を提出し、実際の発電量と差異があればインバランス(発電計画が外れた場合のペナルティ)への対応を求められる。同サービスでは、Looopが発電計画を代行するため、発電事業者には新たな業務負荷が掛からない。インバランスによるリスクはLooopが負担する。

 新規にFIP申請する高圧以上(50kW以上)の発電所、売電前のFIT認定済み発電所からのFIP移行、売電開始済みのFIT発電所からのFIP移行を対象とする。契約期間は、新規FIP申請の場合はFIPに基づく20年間、FITからのFIP移行は、FITの残存期間になる。

 新規FIP申請の場合は、EPC(設計・調達・施工)やO&M(運営・保守)サービスについても提案し、発電所の設計・施工から運営、売電までを一気通貫でサポートする。また、FIP移行の場合は、FIT価格18円/kWh以下であればメリットがあるとしている。

 Looopは、同サービスによって新規発電所の建設を促進し、そのEPCおよびO&Mサービスを受注することでも収益を得られる。また、買い取った電力は、需要家に供給する小売事業の安定化に用いる。

 国の第6次エネルギー基本計画では再エネ導入目標を2030年103.5GW~117.6GWとしており、年間6GW~7GW程度の拡大を見込んでいる。Looopは、その約1%にあたる初年度60MW程度の案件獲得を目標に掲げる。その一方、同基本計画は高い目標とされ、その実現には系統接続などの課題解決が必要とされることから、それに向けた働きかけも行っていくとしている。

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