IHI、690MWの米メガソーラー向けに蓄電池システム受注

2022/03/10 21:34
金子憲治=日経BP総研、工藤宗介=技術ライター
蓄電池併設型メガソーラーの例
蓄電池併設型メガソーラーの例
(出所:IHI)
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 IHIは3月7日、同社の米国グループ会社IHI Terrasun Solutionsが、米大手発電会社Primergy Solarから、米国ネバダ州ラスベガス近郊で計画される蓄電池併設型メガソーラー(大規模太陽光発電所)「Geminiプロジェクト」において、蓄電池を含むエネルギー貯蔵システムおよびエネルギー管理システム(EMS)を受注したと発表した。

 同プロジェクトは、出力690MWの太陽光と、総ピーク出力380MW・総容量1406MWhの蓄電池で構成される。年間150万tのCO2排出量が削減される見込み。2022年に着工し、2023年の完工を目指している。

 エネルギー貯蔵システムによって、メガソーラー出力の短周期変動を緩和する。また、日中に発電された電力を貯蔵し、住宅などの電力需要が急増する夕方のピーク時間帯に放電するなど、需要の平準化にも役立てる。

 Terrasunは、「DCカップリング技術」を採用しており、これはメガソーラーの余剰電力をDC/DCコンバーターを介して直流のまま蓄電池に充電し、系統に放電する際にまとめて交流に変換するもの。IHIは、発電設備全体の同時制御を行うEMSを担当する。また、25年間にわたってエネルギー貯蔵システムの保守・点検・メンテナンスなどを行う長期ライフサイクルサービスを提供する。

 IHIは、同社やグループ企業の持つエネルギー貯蔵システム・EMSの技術をさまざまな再生可能エネルギー利用システムに適用していく。米国・オーストラリア・中東など再エネ資源が豊富な地域では再エネ由来水素からアンモニアを合成して日本へ輸送・利用する燃料アンモニア供給網に取り組んでおり、今回のGeminiプロジェクトにおける大規模エネルギー貯蔵システムでの経験を再エネの安定利用に生かしていくという。