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エナリス、FIP活用を支援、太陽光の発電計画など代行

2022/03/16 00:27
工藤宗介=技術ライター
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再エネアグリゲーションサービス
再エネアグリゲーションサービス
(出所:エナリス)
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 エナリス(東京都千代田区)は、再生可能エネルギー発電事業者に求められる需給管理業務を代行する「再生可能エネルギーアグリゲーションサービス」を、4月1日から提供する。

 これまで再エネ発電事業者は、固定価格買取制度(FIT)によって、本来発電事業者に求められる責務を免除されてきた。しかし、2022年4月からフィード・イン・プレミアム(FIP)が始まるなど、FITに依存しない再エネへのシフトが加速しており、再エネ発電事業者にも発電予測や発電計画、買い手確保などの責務が発生している。

 今回発表した再エネアグリゲーションサービスは、今後拡大が見込まれる非FIT/FIP発電事業者が抱える課題を解決し、FITに依存しない自立的な再エネの拡大に寄与する。発電予測や予測値に基づく発電計画の作成、計画値との誤差を解消するための発電事業者バランシンググループの組成、蓄電池を使った計画値との誤差補正などを代行する。さらに、要望に応じて再エネを必要とする企業とのマッチング(相対契約)や市場取引、FIP制度活用支援なども可能。

 対象となる再エネ発電は太陽光と風力で、容量は問わない。料金体系は月額固定課金+発電量に応じた従量課金。提供エリアは、沖縄を除く全国。契約期間は1年更新。将来的には、発電所に併設する蓄電池や系統蓄電池、需要家側リソースのアグリゲーションにも対応する予定。

 エナリスは、新電力事業者向け需給管理代行事業を創業事業とし、2016年からVPP(仮想発電所)実証事業を開始、2021年4月には分散型電源のアグリゲーター向けに「VPPプラットフォームサービス」の提供を開始した。さらに、経済産業省の2021年度「再エネアグリゲーション実証事業」に採択され、再エネ発電事業者を束ねて供給量を安定させる仕組みづくりに取り組んでいる。今回のサービス開始により、需要側と発電側の両方のアグリゲーションサービスを提供できるようになった。

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