センコーグループホールディングスは、大阪府泉南市に物流施設「センコー泉南PDセンター」を建設し、3月15日に竣工式を開催した。屋上にオンサイト型PPA(電力購入契約)モデルによる太陽光発電設備を設置し、発電電力を自家消費するとともに、余剰電力を自己託送によりグループ間で融通する。
太陽光パネルの出力は682.5kW、年間発電量は854MWhの見込みで、同施設の使用電力の43%を賄う。太陽光パネルは京セラ製を採用した。太陽光発電設備を所有して電力を供給するPPA事業者は関西電力。
余剰電力の自己託送先は、センコー(大阪市)が兵庫県内で運営する物流施設2カ所と、子会社で総合卸売・小売事業を手掛ける寺内(大阪市)が大阪市内で運営する商業施設1カ所を予定する。グループ間の複数企業をまたぐ3拠点への自己託送は国内初の取り組みという。
地上6階建てSRC造で延床面積は3万3955m2。センコーグループホールディングスが建設し、センコーへ貸し出す物流施設賃貸物件の第1号となる。同施設を皮切りに、グループ企業に、より高品質・低コストな物件を提供することを目的に、物流施設の賃貸事業を推進するとしている。