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TMEIC、パワコン実機でO&M解説、系統蓄電池やノンファーム接続対応も

2022/03/18 13:16
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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実機を使って解説
実機を使って解説
(出所:日経BP)
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消耗品の適切な交換や定期点検の重要性を解説
消耗品の適切な交換や定期点検の重要性を解説
(出所:TMEIC)
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きめ細かい蓄電池の制御で再エネの今後を支える
きめ細かい蓄電池の制御で再エネの今後を支える
(出所:TMEIC)
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ノンファーム型の事業性の検討を支援
ノンファーム型の事業性の検討を支援
(出所:TMEIC)
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 太陽光発電向けパワーコンディショナー(PCS)大手の東芝三菱電機産業システム(TMEIC)は、「スマートグリッドEXPO」(3月16日~18日、東京ビッグサイトで開催)において、実機を使った点検項目の解説・実演などを実施している。

 オリックス・リニューアブルエナジー・マネジメント(OREM:東京都江東区)が主導して6社が共同出展し、太陽光発電所の最適管理を実現するサービスをトータルで提案する中の一環である。

 PCSを構成している部品や資材の中には、PCS全体よりも早い一定の期間内に寿命に達し、交換が必要な消耗品もある。このような消耗品は、適切に交換しないと、PCS全体の稼働停止といった悪影響を及ぼす恐れがある。

 そこで、TMEICでは、途中で交換が必要になる消耗品の交換時期の目安や、定期的な点検時にチェックすべき場所、トラブルの予兆を見つけやすい場所などを、国内のメガソーラー(大規模太陽光発電所)で最も普及している自社の定格出力500kW機の実機を使って解説した。

 PCSの適切な保守・運用によって、太陽光発電所の安定運転に不可欠な予防保全を実現でき、長期間の事業性を向上できることを強調している。

 また、太陽光・風力発電向けの蓄電池システム「TMBCS(TMEIC蓄電池コントロールシステム)」も紹介した。

 蓄電池のきめ細かい制御・監視、設備の安全運用を実現できることから、電力会社が課す太陽光・風力発電の系統接続要件に、最小の容量で対応できる利点がある。

 この制御を応用して、自家消費や非常用電源のほか、今後、ニーズが高まる系統安定化や需給調整市場向けといった系統用蓄電池まで、さまざまな用途に有効活用できることを紹介した(関連記事:「系統蓄電池に求められる高速制御、0.5秒の応答性を実現」、TMEICの澤田執行役員に聞く)。

 さらに、ノンファーム型接続で売電事業を行う場合の出力抑制量を試算し、事業性を高精度に検討できるサービスも紹介した。

 送電線の空き容量不足にともなうノンファーム型接続は、全国の一般送配電事業者が早期に接続できる選択肢として採用し始めているが、出力抑制量の見込みは、発電事業者が試算することになっている。ただ、専門的な知識が必要で、適切な予測値の算定が難しく、資金調達を含めた事業性の検討の制約となっている。

 TMEICでは、示された条件をもとに、検討中のノンファーム型接続の太陽光発電所などの出力抑制量の時系列データや、期間全体の出力抑制量などを試算し、事業性の評価に寄与する(関連記事:動き出した「ノンファーム接続」、出力抑制量の推定がカギに)。

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