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稼働済みメガソーラーの発電量を増加、オリックスのAM会社が費用対効果に優れる改善策を提案

2022/03/18 13:29
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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OREMの百合田和久副社長 兼 戦略責任者(撮影時のみマスクを外している)
OREMの百合田和久副社長 兼 戦略責任者(撮影時のみマスクを外している)
(出所:日経BP)
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O&Mを委託しなくても活用できる
O&Mを委託しなくても活用できる
(出所:OREM)
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サービスの流れ
サービスの流れ
(出所:OREM)
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提案したO&Mの施策を講じた場合の収益の改善例
提案したO&Mの施策を講じた場合の収益の改善例
(出所:OREM)
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 オリックス・リニューアブルエナジー・マネジメント(OREM:東京都江東区)は、「スマートグリッドEXPO」(3月16~18日、東京ビッグサイトで開催)において、グループ外の稼働済みの太陽光発電所に対する現状の状態や発電量の向上余地などを提案するサービスを紹介した。

 対象となる太陽光発電所を、同社のノウハウで分析・評価して、O&M(運営・保守)の施策などで「このようにすればこれだけ発電量が増やせる」といった費用対効果や、売電額の増加による事業性の向上の余地を示す。

 今回の出展を機に提案をはじめ、「ターンアラウンドサポートサービス」と称している。

 例えば、20年間で約53億円の売電収入が予想されているメガソーラー(大規模太陽光発電所)に対して、同社が評価し、提案した施策を実施すると約5.5億円上振れの63億円に増やせると見込めた例がある。

 当初のO&M関連の投資予定額の41億円に、4500万円追加することで実現できるという。

 こうした評価や提案を、高圧連系のメガソーラーで200万円から、特高連系の発電所で500万円から請け負う。

 同サービスは、オリックスグループが運営している太陽光発電所の合計出力約850MWのアセットマネジメント(AM)、同約450MW のO&Mを担当している経験を生かしたもの。

 これまでに、受託後1年で、システム出力係数(PR値)が4%以上改善した実績があるとしている(「既存発電所のロス解消だけで300億円超の増収」、オリックスの太陽光向けAM・O&M会社に聞く)。

 グループ外の稼働済みメガソーラーでも、開発時の状況からO&Mの委託先を切り替えることが難しい場合でも、OREMによる分析や発電量を向上させる施策、その費用対効果といった知見を活用できる。

 ドローンによる空撮画像から、AI(人工知能)によるデータの自動解析などを活用してメガソーラーの状態を詳しく分析し、さらに、その結果をもとに技術者による現地調査を経て、売電収益を最大化できる施策、その費用対効果まで提案する(自動分析で「季節性のトラブル」も発見、対策の費用対効果まで提示)。

 AMやO&Mを受託できない場合、OREMにとっては、蓄積したノウハウの切り売りのようなサービスとなる。同社の百合田和久副社長 兼 戦略責任者によると、こうしたサービスを先行して提供することで、自社の今後の飛躍につなげていきたいとしている。

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