ニュース

Looopとリコーリース 衛星データから太陽光の発電量を予測

2022/03/18 23:58
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ
Looopの運営する林間太陽光
Looopの運営する林間太陽光
(出所:日経BP)
クリックすると拡大した画像が開きます

 Looop(東京都台東区)とリコーリースは3月14日、太陽光発電所における発電分析技術の特許権を取得したと発表した。発電所の異常を早期に察知し、故障や不具合による発電量の低下を最小限に抑えることができるとしている。

 今回取得した特許は、衛星から取得する実日射量から予測発電量を導き出し、実発電量との比較によって発電状況をタイムリーに可視化して分析できる技術。細かい粒度の観測点から得られる日射量データに対して発電所の特性に合わせた期待発電量を導き出し、リアルタイム実発電量を比較・分析することで、アラート発報だけに頼らない高度なモニタリングを行う。また、事業者ニーズに応じて所有する発電所の現在価値の可視化にも役立てることができるという。

 Looopは、これまで約400件・合計350MWの太陽光発電所のO&M(運営・保守)サービスを受託するほか、遠隔監視システム「みえるーぷ」を累計約4300台出荷し、約6100件の発電所の監視に利用されている。また、リコーリースは全国約400件の太陽光発電所を保有しており、Looopは2019年からリコーリースからO&M業務を受託し高圧案件以上の複数箇所を担当している。

 再生可能エネルギーの主力電源化に向けて太陽光発電所は固定価格買取制度(FIT)の買取期間終了後も継続的に運転することが求められており、長期安定的な発電事業には適切なアセットマネジメントが重要となっている。両社は、太陽光発電所の運営改善による発電量や収益力の向上を目的に、発電量のパフォーマンス分析を実証し、同技術を開発した。

 両社は今後、同技術を活用しながらさらなる協業を進め、太陽光発電所の資産価値の最大化に向けた新たな事業モデルの構築を検討するとしている。

  • 記事ランキング