三井物産プラントシステム(東京都港区)は3月10日、食品トレー容器製造を手掛けるエフピコの工場にオンサイト型PPA(電力購入契約)による自家消費型メガソーラー(大規模太陽光発電所)を設置し、同日から運転を開始したと発表した。
両社が2021年7月に締結したPPAに基づき、茨城県八千代町にある関東エコペット工場および関東八千代工場の屋根上に太陽光パネルを設置した。太陽光パネルはネクストエナジー・アンド・リソース製、パワーコンディショナー(PCS)は中国ファーウェイ製を採用した。
関東エコペット工場は、太陽光パネルの出力が約1.4MW、PCSの出力が950kW、年間発電量は149万kWhの見込み。関東八千代工場は、パネル出力が約1.5MW、PCS出力が1049.9kW、年間発電量は164万kWhを見込む。
両工場の太陽光発電設備は、商業運転開始に伴いMHCユーティリティーイノベーション(東京都千代田区)に譲渡され、同社がPPA事業者として発電所を運営する。また、三井物産プラントシステムは、引き続き両発電設備の事業運営を支援する。
三井物産プラントシステムは、累計パネル出力約307MWの太陽光発電設備の開発・運営管理を手掛ける。新規開発のほか、セカンダリー案件の買い取りや電力供給サービスなどを展開している。また、オンサイト型PPAに加えて、より大規模な再生可能エネルギーを供給できるオフサイト型PPAの検討も進めていく。