ハルカ、菌床キノコで「有機営農型ソーラーハウス」

2022/03/19 23:10
工藤宗介=技術ライター
ソーラーパネル付き有機営農パイプハウスのモデルハウス
ソーラーパネル付き有機営農パイプハウスのモデルハウス
(出所:ハルカインターナショナル)
クリックすると拡大した画像が開きます
施工中の内部。キノコ菌床棚と構造部材を単管パイプで一体化させた
施工中の内部。キノコ菌床棚と構造部材を単管パイプで一体化させた
(出所:ハルカインターナショナル)
クリックすると拡大した画像が開きます

 有機JAS認証キノコの生産販売を手掛けるハルカインターナショナル(岐阜県郡上市)は3月17日、有機栽培による農業と太陽光発電を組み合わせた「ソーラーパネル付き有機営農パイプハウス」を開発し、販売を開始したと発表した。企業による再生可能エネルギーの調達と農業参入が同時に可能としている。

 同社は、富士電機や、中国DMEGCグループの日本法人であるDMEGCジャパン(東京都港区)と協業し、有機認証キノコが栽培できる営農型ソーラーハウスの開発を進めてきた。本部農場内にモデルハウスを建設し、2022年春から参入企業向けに公開する。

 モデルハウスの広さは25.2m×6m。太陽光パネルはDMEGC製を採用し、出力は32.4kW。屋根部分の太陽光パネルはほぼ全面張りの設計で、キノコ菌床に必要な遮光性とともに、施設面積あたりの発電量も確保した。

 太陽光パネルの重量負荷に耐えられるよう、単管パイプを組み合わせてキノコ菌床配置棚を施工構造と一体化させた。農林水産省の農研機構などの設計ガイドラインに沿った施工で、実用新案を出願した。

 太陽光発電の電力は、冬季や夏季における栽培管理用の冷暖房設備に用いるなど、環境に負荷をかけないという有機認証の理念やルールにかなった活用が可能。また、工場施設などを近接して立地すれば、低コストで再エネ調達が可能という。

 太陽光パネル下では、有機認証が取得できる菌床キノコ栽培を中心に、平飼い養鶏や陸稲栽培など、地域や事業目的に合わせた営農事業が展開できる。供給が足りない有機農林産物の生産を団地化、企業化することで、大手流通への販路を確保していく。