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伊藤忠、米国に再エネ開発会社、まず2GW開発

2022/03/26 08:28
工藤宗介=技術ライター
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Tyr Energyのホームページ
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(出所:Tyr Energy)
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 伊藤忠商事は3月24日、米国において再生可能エネルギー開発事業会社Tyr Energy Development Renewables(TED)を設立したと発表した。今後大きな成長が見込まれる北米の再エネ開発に専業で取り組む。

 これまで伊藤忠商事は、米子会社のTyr Energyを通じて再エネ投資、開発を進めてきた。これまでに累計約3GWの太陽光発電所の開発実績がある(売却済み、開発中を含む)。今回設立したTEDはTyr Energyの子会社となり、開発中の約2GWを引き継ぐ。

 TEDの設立によって、土地確保、電力系統への接続、各種許認可の取得、主要機器・建設工事事業者の選定・交渉、売電契約の交渉・締結、ファイナンスの組成など、再エネ開発に必要な一連の業務を一社で完結できる体制を構築した。複数の大規模開発を同時に進めることが可能になり、収益規模の拡大・効率向上を実現し、開発プラットフォームとしての企業価値向上を目指す。

 伊藤忠商事は、TEDの設立とともに、Tyr Energyの米国における20年以上の電力事業における経験や、米子会社の独立系発電所運転・保守サービス会社NAES Corporationの再エネ発電所における知見を活用し、北米における再エネビジネスの展開拡大を目指す。

 米国では、環境問題や異常気象の増加などを背景に、政府が2035年までに電力部門のCO2排出ゼロ、2050年までにカーボンニュートラルといった環境目標を掲げている。一方、2021年時点の発電に占める再エネ率は約20%に留まっており、目標達成に向けて再エネ分野の成長加速が見込まれる。

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