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シン・エナジー、九大発ベンチャーと業務提携、小型風車を販売

2022/03/29 21:56
工藤宗介=技術ライター
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小型風車のイメージ
小型風車のイメージ
(左と右が出力9kW、中央が出力15kW)(出所:シン・エナジー)
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 シン・エナジー(神戸市)は3月9日、九州大学発のベンチャー企業であるリアムウィンド(福岡市)の小型風車の販売に向けて業務提携契約を締結したと発表した。販売先には自治体や自家消費を検討する工場などを想定し、風車のバリエーションや販売方法、価格などについて検討する。

 リアムウィンドは風況解析技術に優れ、九州大学と共同開発した「レンズ風車」を主力製品とする小型風力発電設備を手掛けている。純国産機メーカーとしては唯一となる、一般財団法人・日本海事協会のClassNK認証を取得している。

 レンズ風車は、ブレード(羽根)周囲に設置した集風体(風レンズ)の効果により、同じローター径の通常風車と比べて2~3倍の出力増加が期待できるという。また、ブレードの先端渦が抑制され風切音が低減されることや、視認性が高くバードストライク(鳥の追突)の発生抑制、といった特徴がある。

 小型風車は、大型風車と比較して省スペースで施工期間が短いというメリットの一方、発電コストが高く、市場に浸透し難い問題があった。全国で再生可能エネルギーの地産地消に取り組むシン・エナジーが販売に関わることで、地域に根差した風力発電所の開発が可能となり、販路の拡大による量産効果で生産コストの低減を目指す。

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