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三井物産、欧州再エネ大手に約770億円出資

2022/03/30 23:24
工藤宗介=技術ライター
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Mainstream Renewable Powerのホームページ
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(出所:Mainstream Renewable Power)
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 三井物産は、ノルウェーのクリーンエネルギー投資会社Aker Horizonsが持株会社を通じて保有するアイルランドの再生可能エネルギー事業者Mainstream Renewable Powerに出資参画する。3月24日、関連諸契約を締結したと発表した。

 契約に基づき三井物産は、Mainstream持株会社が実施する5億7500万ユーロ(約770億円)の第三者割当増資を引き受ける。Mainstream持株会社への出資比率は、三井物産が27.5%、Aker Horizonsが54.4%、その他株主が18.1%になる。出資時期は2022年4月の予定。さらに、出資に伴い役員を含む複数の社員を派遣する予定。

 Mainstreamは、中南米・アフリカ・アジア・欧米諸国で陸上・洋上風力および太陽光発電を展開する。英国の洋上風力やチリ、南アフリカにおける合計6.5GWの開発実績のほか、建設・操業・開発中の合計16.6GWの資産を保有する。今後10年間で、16.6GW資産の立ち上げを含めて25GWの開発を目指している。

 三井物産は、世界各国での大型発電所の建設・運営ノウハウやグローバルな顧客ネットワークを活用し、Mainstreamの成長と企業価値向上に取り組む。Mainstreamへの参画を通じて、規模感のある再エネ電源開発を推進し、発電ポートフォリオの更なる良質化・事業を通じた社会のGHG排出量削減加速につなげていく。

 また、Aker Horizonsの親会社であるAkerは、1841年に創業したノルウェー第2位の石油ガス複合企業グループ。再エネ分野の中核企業としてAker Horizonsを設立し、傘下にMainstreamのほか、CO2回収・貯留(CCS)開発事業会社、クリーン水素・アンモニア開発事業会社、洋上風力開発事業会社を保有する。

 三井物産は、Mainstreamへの経営参画を通じてAkerグループとのパートナーシップをさらに拡大する。Mainstreamの再エネ事業を起点に、電力物流・エネルギーマネジメント・蓄電池などを活用したエネルギーサービス、クリーン水素・アンモニアの製造・輸出、CCSなどの次世代代替エネルギーの共同事業機会を検討していく。

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