英洋上風力と国内最大バイオマス発電が稼働、関電が出資

2022/04/06 21:42
工藤宗介=技術ライター
トライトンノール洋上風力発電事業
トライトンノール洋上風力発電事業
(出所:関西電力)
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トライトンノール洋上風力発電事業
トライトンノール洋上風力発電事業
(出所:関西電力)
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福島いわきバイオマス発電所
福島いわきバイオマス発電所
(出所:関西電力)
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 関西電力が出資する英国の「モーレイイースト洋上風力発電事業」および「トライトンノール洋上風力発電事業」が、4月1日に営業運転を開始した。また、福島県いわき市の「福島いわきバイオマス発電所」も同日運転を開始した。

 モーレイイースト洋上風力発電事業は、モーレイ湾の沖合約22kmの海域に、デンマーク・ヴェスタス製の単機出力9.525MWの風車を100基設置した。総出力は約953MW。出資比率は、スペインEDP Renewablesが33.3%、仏ENGIEが23.3%、中国三峡集団が10.0%、ダイアモンド・グリーン・リミテッドが33.4%。また、ダイアモンド・グリーン・リミテッドの出資比率は、三菱商事グループ(DGE)が50.0%、関西電力グループが30.0%、三菱HCキャピタルグループが20.0%。

 また、トライトンノール洋上風力発電事業は、英国リンカンシャー郡の沿岸から東に32km離れた北海に、ヴェスタス製の単機出力9.5MWの風車を90基設置した。合計出力は857MW。出資比率は、独RWEの再生可能エネルギー事業会社であるRWE Renewables UK Swindonが59%、電源開発(Jパワー)が設立した投資会社JP Renewable Europeが25%、関西電力グループが16%。

 関西電力が出資参画する洋上風力発電事業で初めて運転を開始した発電所となる。同社の持ち分容量は、モーレイイースト洋上風力発電事業が95MW、トライトンノール洋上風力発電事業が137MW。同社が参画し稼働した海外の再生可能エネルギー発電事業は8件目。持ち分容量は累計916MWとなる。

 福島いわきバイオマス発電所は、国内最大級となる出力112MWで、年間発電量は一般家庭約25万世帯分に相当する約7.7億kWhの見込み。ボイラーは住友重機械工業製を採用、燃料は海外産木質ペレットを使用する。発電した電力は、固定価格買取制度(FIT)に基づき東北電力ネットワークに売電する。売電単価は24円/kWh。期間は20年間。

 事業主体はエイブルエナジー合同会社で、出資比率は関西電力が50%、エイブルが45%、九電工が5%。EPC(設計・調達・施工)サービスは、発電設備が住友重機械工業、土木建設が鹿島建設。O&M(運営・保守)サービスは、運転がエイブル、保守が住友重機械工業、関電プラント、エイブルが担当する。

 関西電力は、再エネ開発目標として2040年までに国内の新規開発5000MW(5GW)、累計開発9000MW(9GW)規模を掲げている。現在、運転開始済みの国内再エネ発電事業は3617MW、取組中は244MWで、合計3861MWになる。