ニュース

太陽光で完全自立するEVステーション、中国電がカーシェアで実証

2022/04/08 01:14
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ
完全自律型EVシェアリングステーション
完全自律型EVシェアリングステーション
(出所:中国電力)
設備構成
設備構成
(出所:中国電力)
クリックすると拡大した画像が開きます
システム運用のイメージ
システム運用のイメージ
(出所:中国電力)
クリックすると拡大した画像が開きます
デジサインのコンテンツ画面
デジサインのコンテンツ画面
(出所:サイバーステーション)
クリックすると拡大した画像が開きます

 中国電力は4月4日、広島県の協力のもと、環境省が提唱する「ゼロカーボン・ドライブ」を実現する「完全自立型EVシェアリングステーション」の実証事業を開始すると発表した。オフグリッド型のソーラーカーポートと蓄電・制御システムを一体化したEV(電気自動車)向けステーション(充電所)を用いてカーシェアリングサービスを提供する。

 実証事業では、太陽光発電電力のみで運用するEVステーションシステムの運用・検証、複数法人および周辺住民によるEVカーシェアリングサービスシステムの運用を検証する。また、電力系統から完全に分離・独立したソーラーカーポートの商品化を検討する。

 設置場所は、広島県立広島産業会館の本館前駐車場。同社のEVシェアリングサービス「eeV」の仕組みを活用して、平日は複数の法人(当面は広島県と中電工)でEVをシェアし、休日は地域住民が利用できる。また、災害時には非常用電源として活用することで、1日あたりスマートフォン4400台を充電できる。実施期間は5年程度の予定。

 完全自立型EVシェアリングステーションは、出力11.889kWの太陽光パネルを搭載したソーラーカーポートと、合計容量38kWh(定置型10kWh×3基、可搬型1kWh×8個)の蓄電池から構成される。EV出庫時の昼間に太陽光発電の電力を貯めておき、EV入庫時の夜間に蓄電池からEVに充電する。

 ソーラーカーポートはパナソニック製、オフグリッド型蓄電・制御システムおよび可搬型蓄電池システムはAZAPA(名古屋市)製を採用した。設置するEVは「日産リーフ」1台(蓄電池容量40kWh)のほか、「MAZDA MX-30 EV MODEL」1台を調整中。将来的な展開として、可搬型蓄電池を商用EVや小型モビリティなどに装着することで、さまざまな移動手段の脱炭素化も検討する。

 また、EVステーションには、サイバーステーション(金沢市)のデジタルサイネージシステム「デジサイン」を組み込んだ。画面サイズ55インチでIP66防水防塵に対応した「デジサイン屋外ディスプレイモデル」を設置し、実証設備のエネルギー状況のモニタリングやeeV利用拡大プロモーション、ニュースや天気といった地域情報などを配信し表示する。

  • 記事ランキング