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メガソーラーで相次ぐ銅線の盗難、防止策にアルミケーブル

2022/04/08 01:27
工藤宗介=技術ライター
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盗難被害に遭い切断された銅導体ケーブル
盗難被害に遭い切断された銅導体ケーブル
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集電盤への入線作業の様子
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復旧後のパネル下配線
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LLPテックエナジー鉾田市烟田第一発電所
LLPテックエナジー鉾田市烟田第一発電所
(出所:古河電気工業)
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 低圧アルミ導体CVケーブル「らくらくアルミケーブル」が、ケーブル盗難被害に遭った茨城県鉾田市のメガソーラー(大規模太陽光発電所)の復旧工事に採用された。古河電気工業と古河電工産業電線(東京都荒川区)が開発・製造し、SFCC(川崎市)が販売するものだ。3月30日に発表した。

 「らくらくアルミケーブル」は、導体に地金相場が安値安定しているアルミニウムを用いることで、近年多発する銅導体CVケーブルの盗難防止対策として有用性が期待される。また、従来の銅導体CVケーブルと比較して30~50%軽量で柔らかいことから、施工性に優れ工期の短縮・省力化も期待できるという。

 産業用太陽光発電所は、敷地が広く無人で、近隣に人家や人通りの少ない立地が多いことから、ケーブル盗難が絶えず問題となっている。盗難被害によって修理費用がかさんだり、保険料率が上がったりして売電収入に影響するほか、ケーブルが切断されたままで発電が継続し火災となった事例もあり、早期に復旧させる必要がある。

 被害に遭った「LLPテックエナジー鉾田市烟田第一発電所」(出力1749.3kW)は、2020年12月にケーブル盗難が発生し、発電停止などによる被害額は約1000万円にのぼった。復旧工事は2021年3月に4日間かけて行われ、パワーコンディショナー(PCS)から集電盤までの100~120mの間に「600V AL-CVDケーブル250mm2」を24回線分、合計1890mを納入した。

 同発電所の電気工事は、つくば電気通信(茨城県土浦市)が担当し、同社はこの案件以降、盗難防止策のひとつとして「らくらくアルミケーブル」を太陽光発電事業者に提案し、その後5件のサイトで採用されているという。古河電気工業は、「らくらくアルミケーブル」の販売を2025年度までに25億円に拡大する計画。

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