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太陽光で植物工場を運営、レタスの出荷開始、東北電力など

2022/04/08 01:35
工藤宗介=技術ライター
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プロジェクト概要
プロジェクト概要
(出所:東北電力)
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蓄電池
蓄電池
(出所:東北電力)
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(出所:東北電力)
蓄電池
実証施設実証施設
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実証施設の内部
実証施設の内部
(出所:東北電力)
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 東北電力は4月6日、太陽光発電などのCO2フリー電力で栽培した植物工場産の野菜を、スーパーマーケットチェーンのヨークベニマル(福島県郡山市)に出荷を始めたと発表した。プランツラボラトリー(東京都中央区)と西野農園(宮城県名取市)との共同事業となる。

 東北電力は、2月に「創・省エネ屋内農場システム」の実証施設(LEAFRU FARM仙台港)を仙台市にあるヨークベニマルの物流センターの隣接地に設置。屋内栽培のノウハウを持つプランツラボラトリーと、地元で農業を営む西野農園が共同でレタスを栽培している。

 物流センターの屋上に出力135kWの太陽光パネルを設置し、発電した電力を実証施設に供給する。年間発電量は12.8万kWhの見込み。また、容量150kWhの蓄電池を備え、使用電力の34%を太陽光と蓄電池からの電力で賄う。不足分は、東北電力がCO2フリー電力を供給する。太陽光パネルと蓄電池は、ネクストエナジー・アンド・リソース製を採用した。

 実証施設は、1日あたり約1000株のレタスを栽培できる能力を持つ。生産場所と物流センターを隣接させることでフードマイレージ(食料の輸送距離)によるCO2排出量の削減にも貢献する。さらに、西野農園は、施設内で育てた野菜苗を露地栽培で定植するなど、地域農業と連携した計画も進めている。

 プロジェクトの実施にあたり、宮城県の「園芸作物サプライチェーン推進事業」補助金を活用した。同日から仙台市近郊のヨークベニマル20店舗に出荷を開始、5月からは宮城県内の61店舗に拡大する。今後は、ほうれん草などレタス以外の生産・販売も検討していく。

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