富士通の海外グループ会社である富士通オーストラリアは、豪州の再生可能エネルギー事業者CWP Renewablesが運営する陸上風力発電所「Sapphire Wind Farm」を通じて再エネ電力を調達するPPA(電力購入契約)を締結した。4月7日に発表した。
Sapphire Wind Farmは、オーストラリアのニューサウスウェールズ州で最大の風力発電所で、最大出力は270MW。今回のPPA締結に基づき富士通オーストラリアは、6月30日から年間52.5GWhの電力供給を受ける。契約期間は10年間。
同州における約9000世帯分のエネルギー需要に相当し、データセンターで使用する電力の約40%、富士通オーストラリア全体の年間電力消費量の約30%を賄える。また、年間約3万tの温室効果ガス排出量を削減できる見込み。
富士通グループでは、2030年度の温室効果ガス排出を2013年度比71.4%削減するという目標を掲げており、今回もその取り組みの一環になる。富士通オーストラリアは2018年以降、データセンターおよびオフィス施設全体で温室効果ガス排出量を20%以上削減した。