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太陽光を対象に130億円、住商など再エネファンド

南相馬市に稼働する合計約90MWのメガソーラー取得

2022/04/09 15:23
工藤宗介=技術ライター
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南相馬真野右田海老太陽光発電所
南相馬真野右田海老太陽光発電所
(出所:住友商事)
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南相馬原町東太陽光発電所
南相馬原町東太陽光発電所
(出所:住友商事)
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 住友商事、三井住友銀行(SMBC)、日本政策投資銀行(DBJ)は4月7日、3社が共同出資する再生可能エネルギーファンド運営会社のスプリング・インフラストラクチャー・キャピタル(SIC、東京都千代田区)を通じて、再生可能エネルギー2号ファンドを設立したと発表した。

 投資対象は、国内で稼働中の太陽光発電事業で、国内の複数の機関投資家から総額130億円の出資約束を受けている。初回の投資として、住友商事および住友商事東北(仙台市)が保有する、福島県南相馬市の太陽光発電事業運営会社2社の株式の50%を住友商事から取得した。

 ソーラーパワー南相馬・鹿島が運営する「南相馬真野右田海老太陽光発電所」は、出力59.9MWで2018年3月に運転を開始した。ソーラーパワー南相馬・原町が運営する「南相馬原町東太陽光発電所」は、出力32.3MWで2018年12月に稼働した。住友商事グループは、引き続き太陽光発電事業運営会社2社の株式50%を保有し、SICと連携しながら南相馬市の再エネ推進へ貢献するとしている。

 両発電所は、東日本大震災で津波に被災した農地などを南相馬市が大規模に農地転用して、住友商事がプロジェクトファイナンスを組成して事業化した。EPC(設計・調達・施工)は東芝エネルギーシステムズと大成建設が担当し、太陽光パネルは東芝製、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した(関連記事:南相馬市、30MWのメガソーラー稼働で、まず「RE50」)。

 SICは、機関投資家に対する国内外の再エネ発電資産への投資機会の提供を目的に、2018年7月に設立された。2019年には、英国の洋上風力事業に投資する第1号ファンドを設立している。第2号ファンドは、SICでは初となる国内再エネ事業への投資で、2022年中に他の太陽光発電所についても取得を予定している。

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