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東北と四国で再エネの「出力制御」実施、九州以外で初

2022/04/11 22:42
工藤宗介=技術ライター
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東北エリアの需要推移。大型連休中は需要が減少する
東北エリアの需要推移。大型連休中は需要が減少する
(出所:東北電力ネットワーク)
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 東北電力ネットワークと四国電力送配電は、4月9日から10日にかけて再生可能エネルギー発電事業者に対して出力の抑制を要請する「出力制御」を実施した。九州電力エリア以外の出力制御は初めてになる。

 東北電力ネットワークでは、4月10日8時~16時に出力制御を実施した。出力制御量は最大11万kW(11時30分~12時)。9日の指示段階では、制御量を12万kW~38万kWと見積もっていたが、当日の太陽光と風力の出力が想定を下回った。対象発電所は21カ所、内訳は太陽光が13カ所、風力が8カ所だった。

 9日時点の予想需給状況は、エリア需要が738万kW、大容量蓄電池の充電・揚水運転が46万kW、域外送電が337万kWの合計1121万kW。供給力は1159万kW、うち再エネ出力が642万kWを見込んでいた。なお、需給実績は現在集計中。

 四国電力送配電では、4月9日8時~16時に出力制御を実施した。出力制御量は15万kW。対象発電所は83カ所、内訳は太陽光が82カ所、風力が1カ所。需給実績(速報値)は、エリア需要が255万kW、揚水運転が60万kW、域外送電が135万kWの合計450万kW。供給力が465万kW、うち再エネ出力が245万kWだった。

 太陽光の発電量が多くなる一方で、昼間の電力需要が減少する春季は、出力制御が実施される可能性が高く、特に多くの企業が休みになる4月末から5月初頭の大型連休には需要がさらに小さくなり、太陽光に対する出力抑制が出される頻度が増える恐れがある。

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