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東大、営農型太陽光向け新品種、陰に強いアシタバ

2022/04/13 22:50
工藤宗介=技術ライター
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新品種あしたば
新品種あしたば
(出所:チェンジ・ザ・ワールド)
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チェンジ・ザ・ワールドがこれまでに建設したソーラーシェアリング
チェンジ・ザ・ワールドがこれまでに建設したソーラーシェアリング
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チェンジ・ザ・ワールドがこれまでに建設したソーラーシェアリング
チェンジ・ザ・ワールドがこれまでに建設したソーラーシェアリング
(出所:チェンジ・ザ・ワールド)
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 チェンジ・ザ・ワールド(山形県酒田市)と東京大学は、ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電所)による、アシタバ(明日葉)の新しい品種「新品種あしたば」生育を共同で研究する。4月8日に発表した。

 共同研究では、従来のアシタバと比べて日陰でも育ちやすい「新品種あしたば」を、太陽光パネル下で栽培する実証実験を行う。両面発電型の太陽光パネルを採用し、新品種あしたばの栽培と反射シートによる発電効率の変化についても研究する。

 明日葉は、江戸時代から食用あるいは民間薬(漢方)として使われてきた植物で、さまざまな健康増進効果が期待される。「新品種あしたば」は、温暖な伊豆限定で栽培されてきた従来のアシタバと比べて、耐寒性および越冬性に優れ全国各地で栽培できる。また、CO2の吸収力に優れ、カーボンオフセットにおける活用も期待される。

 実証実験では、千葉県富里市の耕作放棄地を活用する。チェンジ・ザ・ワールドが再生した圃場2975m2で、農地転用してソーラーシェアリングを建設する。耕作放棄地を再生して農地を増やすとともに、CO2取引に関連するカーボンオフセットやカーボンクレジットとしての認定を目指す。

 太陽光パネルの出力は97.2kW。遮光率は27.9%。パネルはエクソル製、パワーコンディショナー(PCS)はオムロン製を採用した。発電した電力は固定価格買取制度(FIT)に基づき売電する。7月から稼働し、新品種あしたばを1500株植え、年間約400kgを収穫する予定。

 耕作放棄地は年々増え続けており、2015年の農林水産省の調査では42.3万haに上る。チェンジ・ザ・ワールドでは、2014年の会社設立当初から耕作放棄地を再生する形でのソーラーシェアリング事業に取り組んでいる。これまで167区画・合計1万1166kWのソーラーシェアリング実績がある。

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