英製薬会社の日本法人アストラゼネカ(大阪市)は、滋賀県米原市にある米原工場の敷地内に野立ての自家消費型メガソーラー(大規模太陽光発電設備)を設置し、4月15日から稼働を開始した。
自社所有設備で、太陽光パネルの出力は1763.3kW、パワーコンディショナー(PCS)の出力は1560kW。太陽光パネルは韓国LG製、PCSは東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製と伊FIMER製を採用した。
年間発電量は約205万kWhの見込みで、同工場の使用電力の約20%を賄う。また、対2020年比で約1200tのCO2排出量を削減する。同工場は、2020年にJ-クレジット制度を用いて再生可能エネルギー100%を実現しており、さらなる環境負荷の低減を目的にメガソーラーを導入した。
同工場では、サステナビリティへの取り組みとしてグリーン電力への転換のほか、照明のLED化や高効率コンプレッサーへの更新などを進めている。2021年5月には、滋賀県の令和3年度「しがCO2ネットゼロみらい賞」を受賞した。
アストラゼネカは、2020年1月に「アンビション・ゼロカーボン」を宣言し、2025年までに日本を含むグローバル全体で自社事業からの温室効果ガス排出量ゼロ、および2030年までにバリューチェーン全体でカーボンネガティブ達成を目指している。