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ごみ発電で水素を製造、スイスで日立造船が建設

2022/04/19 23:38
工藤宗介=技術ライター
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スイス北部アールガウ州ブフスのごみ焼却発電施設
スイス北部アールガウ州ブフスのごみ焼却発電施設
(出所:日立造船)
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 日立造船は4月12日、同社100%子会社でごみ焼却発電施設の設計・建設・メンテナンスなどを手掛けるスイスHitachi Zosen Inova(HZI)が、スイス北部のアールガウ州ブフス(Buchs)にあるごみ焼却発電施設に水素製造施設を建設すると発表した。

 Aarau-Lenzburg地域廃棄物処理組合との共同プロジェクトで、ごみ焼却発電プラントで発電した電力を用いて水素を製造する。スイスでは、カーボンニュートラルの実現に向けて再生可能エネルギーへの転換を進めており、水素の活用を推進している。

 同施設の水素製造能力は550Nm3/h。稼働後は、電力量で約10~15GWh、水素自動車の走行距離で約2000万km(約1000台分)に相当する年間約200tの水素が製造される予定。HZIは、施設の建設を担当するとともに、建設後は3年間施設を所有して運営業務も行う。

 6月に着工し、2023年春に本格稼働する予定。製造した水素は、スイスのガス事業会社であるMesser Schweizが買い取り、産業用および地方公共交通機関や自家用車の燃料として供給される。

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