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苫小牧市で50MWのバイオマス発電、輸入木質ペレットで

シンガポール企業が建設、EPCは東洋エンジ、O&Mは北電

2022/04/25 20:12
工藤宗介=技術ライター
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苫東バイオマス発電所の完成予想図
苫東バイオマス発電所の完成予想図
(出所:エクイス・デベロップメント)
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 アジア太平洋地域で再生可能エネルギーおよび廃棄物インフラ開発を手掛けるシンガポールのエクイス・デベロップメントは4月1日、北海道苫小牧市に出力50MWの木質バイオマス発電所「苫東バイオマス発電所」を建設すると発表した。8月に着工し、2025年4月に商業運転を開始する予定。

 発電した電力は、固定価格買取制度(FIT)に基づき北海道電力ネットワークに売電する。買取価格は24円/kWh、売電期間は20年間。年間発電量は一般家庭約11万7000世帯分に相当し、温室効果ガスの削減効果は、年間約19万tとしている。

 燃料には、経済産業省が認定する独立した認証機関によって認証された輸入木質ペレットまたはパーム椰子殻(PKS)を使用する。日本の燃料供給会社から最長20年の固定数量・固定価格の契約で供給を受ける。

 オーストリア・アンドリッツ製の循環流動層(CFB)ボイラー、独シーメンス・エナジー製の蒸気タービンおよび発電設備を採用する。EPC(設計・調達・施工)サービスは東洋エンジニアリング、設計・建設時のオーナーズエンジニアリングおよび運転開始後のO&M(運営・保守)サービスは北海道電力が担当する。

 事業主体は「苫東バイオマス発電合同会社」で、出資比率はエクイスグループが80%、北海道電力が20%。エクイスにとって日本国内で4番目のバイオマス発電プロジェクトとなる。

 また、開発にあたって、三井住友信託銀行と北洋銀行がアレンジャー、千葉銀行と第四北越銀行がコ・アレンジャーとなり13の金融機関が貸付人として参加する、貸付極度額312億円のノンリコース・プロジェクト・ファイナンスを調達した。

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