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地域の再エネで日本酒造り、山形の酒蔵、太陽光・バイオマス由来

2022/04/25 20:22
工藤宗介=技術ライター
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山形県置賜地方のバイオガス発電所
山形県置賜地方のバイオガス発電所
(出所:小嶋総本店)
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稲作用自動除草ロボット「アイガモロボ」
稲作用自動除草ロボット「アイガモロボ」
(出所:有機米デザイン)
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 日本酒の蔵元である小嶋総本店(山形県米沢市)は4月19日、再生可能エネルギーでの酒造りへの転換を発表した。生産活動に関わる全ての電力を、山形県置賜地方で発電される再エネ由来電力に移行する。7月ごろの供給開始を見込んでいる。

 地域新電力のおきたま新電力(山形県米沢市)から非化石証書付き電力の供給を受ける。おきたま新電力のステークホルダーの太陽光発電所や、東北おひさま発電(山形県長井市)が運営するバイオガス発電所(出力500kW、年間発電量約360万kWh)などからの供給を想定する。

 小嶋総本店の年間使用電力量は約69万kWh(2019年実績)。今回、使用電力を全て再エネに転換することにより、CO2排出量を従来の3分の1に削減できる。同社は2020年、製造する日本酒について、醸造アルコールを添加しない純米づくりにすべて転換し、ブラジルや東南アジアで製造される醸造アルコールの国際輸送によって排出されるCO2を削減した。

 このほかにも、小嶋総本店の契約田30a(3000m2)において、有機米デザイン(東京都小金井市)が開発した稲作用自動除草ロボット「アイガモロボ」の実証実験を行う。有機栽培によって、水田の生物多様性を維持しながら地域性の高い酒造りを目指す。

 おきたま新電力は、置賜地方における再エネ地産地消を目指し、2021年8月に設立した。東北おひさま発電の地域内にある太陽光・小水力・バイオガス発電の年間発電量約768万kWhのうち、再エネ特定卸供給契約による売電分を除いた年間約560万kWhの供給を想定する(関連記事:山形県長井発、「地産地消型」メガソーラー)。

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