電源開発(Jパワー)、九電みらいエナジーなどが出資するひびきウインドエナジー(北九州市)は4月25日、北九州市響灘沖に計画される「北九州響灘洋上風力発電事業」に係る各種工事などの優先交渉権者を選定したと発表した。2022年度末に着工する予定。
優先交渉権者は、風車供給・据付工事がベスタス・ジャパン、風車基礎・海洋工事が五洋建設・日鉄エンジニアリング特定建設工事共同企業体、陸上電気工事がJ-POWERハイテック、O&M(運営・保守)拠点港工事が五洋建設・若築建設特定建設工事共同企業体、CTV(船員輸送船)運航管理が東京汽船。現在、工事などの詳細内容を調整しており、今年度内に契約を締結する予定。
北九州響灘洋上風力発電事業は、港湾法に基づく港湾区域内での洋上風力発電プロジェクト。北九州港港湾区域内の約2700haに定格出力9.6MWのデンマークVestas Wind Systems製風車を25基設置する。最大出力は220MW。発電した電力は、固定価格買取制度(FIT)に基づき九州電力送配電に20年間売電する。買取価格は36円/kWh。
事業主体であるひびきウインドエナジーは、Jパワーが40%、九電みらいエナジーが30%、北拓、西部ガス、九電工が各10%を出資し、2017年4月に設立した。2025年度中の運転開始を目指す。